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スタッフブログ 【よくある質問】ジストニアとジスキネジアの違い
院長 前田為康です
6月に入りましたが、梅雨前線は日本列島から消失し、
全く梅雨らしくない日が続いていますが皆様お元気でしょうか?
さて、患者さまから最近『ジストニア』と『ジスキネジア』の違いって?
とよく質問されます。
そこで以下の様に、私なりにまとめましたので、
是非、読んでください。
⇩
〜似ているようで違う運動障害〜
皆さんは「ジストニア」や「ジスキネジア」という言葉を聞いたことがありますか?
どちらも、自分の意思とは関係なく体が勝手に動いてしまう「不随意運動」の一種で、似たような印象を受けるかもしれません。でも実は、その原因や動き方、現れ方にははっきりとした違いがあるんです。
今回はこの2つの違いについて、わかりやすくご紹介します。
■ ジストニアとは?
ジストニアは、筋肉が異常に収縮し続けることで、身体がねじれたり、特定の姿勢をとり続けてしまう状態です。
原因…ストレス、神経過敏、遺伝、外傷、心因性、薬剤副作用
例えば、
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首が横に傾いてしまう「斜頸(しゃけい)」
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字を書こうとすると手が震えてしまう「書痙(しょけい)」
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まぶたが勝手にピクピクする「眼瞼けいれん」
などが代表的です。
特徴的なのは、特定の動きや姿勢をとる時に症状が強く出ること。動かそうとすると異常な力が入って、思い通りに動かせなくなることが多いです。
■ ジスキネジアとは?
一方のジスキネジアは、体がくねくねと勝手に動いてしまうような、不規則で制御できない動きです。
原因…多くは薬の副作用(ドパミン製剤など)
例えば
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顔や口が勝手に動く(もぐもぐする、舌が動くなど)
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手や足が落ち着きなく動く
などの症状です。
特にパーキンソン病の治療薬(レボドパなど)を長く使っている方に見られることが多く、薬の副作用として現れることが多いのが特徴です。
■ わかりやすく比較すると…
比較 | ジストニア | ジスキネジア |
---|---|---|
主な症状 | 筋肉のこわばり、異常姿勢 | 勝手に動く、不規則な動き |
現れるタイミング | 特定の動作や姿勢時に強くなる | 安静時や動作中に出ることが多い |
原因 | ストレス・神経疾患・遺伝・外傷・薬など | 多くは薬の副作用(ドパミン製剤) |
よくある部位 | 首・手・顔など | 顔・口・手足など |
■ 最後に
ジストニアとジスキネジアは、どちらも日常生活に支障をきたすことがある大変な症状です。ですが、それぞれの原因やメカニズムが異なるため、対応や治療法も異なってきます。
当院では、子供から大人まで、このような不随意運動に対するご相談や新脳針施術を行っています。
お困りのことがあれば、いつでもご相談くださいませ。
気になる症状がある方や、ご家族に似た症状が見られる場合は、是非新脳針+3つのプログラムを受診されることをおすすめいたします。
新脳針+3つのプログラムについて
詳しくはHPご覧ください。
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https://maeda-shinkyu.com/neoencephalon/
https://maeda-shinkyu.com/care/intractable/intra06/
院長
前田為康
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