てんかん
てんかんとは、種々の成因によってもたらされる慢性の脳疾患であって、大脳ニューロンの過剰な発射に由来する反復性の発作(てんかん発作)が特徴となります。
当院では体や脳への血流を改善し、発作の規模を小さくしたり、発作の回数を減らしたりすることができます。極度の緊張による発作も防ぐ為、日常生活の疲労を取り除き、気分を落ち着かせます。
病態
てんかんは古くから存在が知られている疾患で、脳の神経細胞の働きが異常な神経活動を起こす慢性的な病気です。100人に1人はてんかん持ちだといわれ、人口1,000人に対し8~10人程度とみられています。
昔は「子供の病気」と言われていましたが、最近では、老若男女関係なく発症する可能性があるといわれています。
てんかん発作の主症状は「痙攣」・「意識障害」などです。
その症状によって大発作、小発作、部分発作に分類されます。
症状
痙攣:強直性(意識消失し、眼球が上転して、手足が硬直した状態)、
間代性(体の各部がある周期で律動的にけいれんした状態)などの
不随意運動(自分の意思とは関係なく現れる異常運動)
意識障害:突然意識を失う・記憶が飛ぶ急に止まって昏倒する場合がある。
一般的に、大半の発作は一過性であり、数分~十数分程度で回復するといわれています。
原因
てんかんの発作は脳の神経細胞に異常な興奮が起こることによって、電気的な変化が生じるため起こると考えられています。
その神経細胞の異常な興奮が明らかに脳に病変があるものを症候性てんかんといい、原因不明のものを真性(特発性)てんかんといいます。
症候性てんかんは出産前後の酸素不足・頭部の外傷・脳の発生異常・てんかんに関連した遺伝子の異常などです。
また、小児期に発病するウエスト症候群とレノックス症候群は高度のてんかん性脳波異常と精神運動発達の遅れを伴い、施術をしても難治であることが少なくありません。