自閉症
自閉症とは、3歳以前に発症する複合的な行動障害です。
多くはまわりの人と関わるのが苦手です。このため、人を敬遠して自分の世界に入り込んでいるというイメージを持たれることも少なくありません。
幼少期は、知らない人にでも機嫌よく抱かれたり、お母さんへの後追いをしなかったりもします。
そうかと思えば反対に、人見知りや後追いが激しい子もいます。
子供・大人と共通して言えることは、人への関心が薄かったり、自分から一方的な行動をとってしまうことです。
これは自閉症者本人が自分と相手とのがどんな関係なのかをちゃんと分かっていないことが原因と言えます。
当院では頭部を中心に身体の必要な部分に鍼灸施術(新脳針)を施して、中枢神経に刺激を与えて精神面・知能面・運動面の成長を促進させます。一生この障害と付き合っていかなければなりませんが、当院での鍼灸・新脳針療法の他、適切な療育や教育、周囲の理解・支援、ご家族の努力によっても大きく状態が改善されていきます。
病態
自閉症は生まれつきの障害で、完全に治る事は難しいとされています。
自閉症は見たり聞いたりすることや感じることを普通の人と同じように理解することが弱い状態です。
このため、人と関わることや、自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちをくみとる事がとても苦手です。
行動も自分勝手に見えることがあります。普通の喋り方やコミュニケーションのもち方、人や物事への適切な関わり方を習得することは、容易ではないのが現状です。
症状
自閉症(小児発達遅滞)はさまざまな症状があります。
そのなかでも一部をとりあげるとしたら
1・ことばの発達が遅れる(発語や聞き取り)
2・人との関わり方が分からない(コミュニケーション)
3・知的機能がかたよって発達する(すばらしい才能ある場合もある)
4・活動と興味が限られる(こだわり)
5・手をひらひらさせ、奇声や独り言的な異常な行動(落ち着きない・多動的)@>
などの特徴的な症状があります。
原因
自閉症は心理的な原因で生じる情緒障害ではなく、先天的な脳の障害です。
脳内の情報処理の仕方に障害があります。しかしその原因はまだわかっていません。
言葉と感覚情報とを処理する脳の部位に問題があることをうかがわせる研究結果もあります。
脳内のある種の生化学物質に何らかの不均衡があるのかもしれません。
遺伝的な要因も関与している場合があるかもしれません。
自閉症は、実際にはいくつかの<要因>の組み合わせによって生じる事と思われます。