脳室周囲白質軟化症PVL
■脳室周囲白質軟化症・PVLの概要
脳室周囲白質軟化症(PVL)とは 脳室周囲の白質(運動神経の集まる部分)が出生前に何かしらの原因で虚血状態になり、局所的に損傷し壊死してしまう疾患で、運動障害を引き起こされ、病巣の場所により、上肢や下肢の麻痺などの運動障害が発現します。
未熟な状態て生まれてくる在胎32週以下の早産児、低出生体重児(2,500g未満)に多くみられます。
当院のお子様の患者さんの中て最も多い疾患で、NICUからの退院時や1歳頃までには超音波検査やMRIの画像によって診断されます。
早産期の脳性麻痺の主な原因のひとつになっています。
■脳室周囲白質軟化症・PVLの原因
出生前~周産期に低酸素や仮死、出血などにより、脳が虚血状態になることが主な原因と考えられています。
早産児や低出生体重児(未熟児)は脳血管の発達が未熟で、特に脳室周囲は虚血状態になり易いところです。
つまり血流不足(虚血状態)による低酸素が原因で神経繊維が壊死してしまうことが原因とされていますが、それを招く要因などはまだ解明されていません。高齢出産の増加と周産期医療の発達により、増加傾向にあります。
【初期症状】
脳室周囲白質部分には、上肢や下肢などの運動神経が存在しているところで、障害を受けると上肢や下肢などの麻痺を引き起こします。
特に下肢症状は脳室に近い部位が足の運動をつかさどる神経線維が在る為、足から症状が表れてくることが多いです。
筋肉が緊張して動かしにくくなり、つま先立ちのようになり(尖足) 歩行しにくくなります。
脳の障害の範囲によっては、軽い症例では大きな麻痺も出ない場合もあり、歩くこともでき足の関節が硬い・・くらいのものから、重症例では四肢麻痺になる事もあります。
障害部位が広いと言語障害や精神面での遅れや視覚障害を伴う事があります。
■脳室周囲白質軟化症・PVLの主症状
障害される神経線維の量によって脳室周囲白質軟化症(PVL)の重症度も変わります。
出生後すぐは、無症状のことが多いですが、成長するにつれて「首すわり」が遅れたり、上肢や下肢に緊張性(硬い)や弛緩性(やわらかい)の麻痺が出現します。
特に脳室の近くに足の運動を司る領域があるため、足の痙性麻痺が出やすく、足の筋肉が突っ張る、かかとがつかない尖足(せんそく)などが特徴的です。
軽度であれはば足関節が硬い程度で独り歩けますが、重度になると四肢麻痺になることもあります。
西洋医学では、根本的な治療法は現在の所ありません。
運動麻痺に対して、PT(理学療法)やOT(作業療法)によるリハビリや緊張を弛めるためにボトックス注射、手術(筋腱解離手術)などがあります。
■脳室周囲白質軟化症・PVL 症状に対しての施術内容
当院では、少しでもお子様の症状が軽減するように、早い時期からの治療を行っています。お子様の状態によって個人差がありますが目安としては、生後6ヶ月、もしくは5kg以上で「新脳針」が可能です。
(※上記に満たないお子様は小児はり(刺さない鍼)は進める事が出来ますので、お気軽にご相談ください。)
「新脳針」療法は、脳がダメージを受けた機能へのアプローチを行い、電気刺激により確率共振反応から脳神経細胞のネットワークを広げ各神経細胞の活性化を図ります。
また、全身の治療を行うことでメッセンジャー物質が身体へ反応し臓器同士の会話が起こり関節や筋肉の緊張を和らげ、脳への血流量を増加させます。
頭を中心に身体にも鍼を指しますので、子どもに針治療を受けさせるのは怖いと思われる親御さんも多いと思いますが、注射針のような大きな針ではなく、髪の毛ほどの極細い針を使用し、それほど強い痛みを伴うものではありません。
また「新脳針」は脳の神経細胞を活性化させるため、成長を促すことが期待でき、副作用がないことも大きな長所です。
■脳室周囲白質軟化症・PVL 見込める効果・期待できる効果や変化
子供は脳の柔軟性が高く施術に対して吸収しやすい為、幼少期から「新脳針」で良質な刺激を与えてあげることで、尖足や緊張による変形など二次障がいを防ぎながら、自分で身動き出来ることを増やし、生活の質を高めたり、必要な介助量を減らしたりすることを目標にします。
【改善例】
・歩くのが上手になった
・小走りやジャンプができるようになってきた
・動こうとすることが増えた
・ブランコに乗れるようになった
・手がしっかり開くようになってきた
・体幹が強くなってきた
・座る姿勢が安定してきた
・足の緊張が減った
・体幹が強くなってきた
・手がしっかり開くようになってきた
・踵が着くようになってきた
・バランスよく立てるようになってきた
・足の緊張が減った
・踵が着くようになってきた
・コミュニケーションや会話がスムーズにできるようになってきた
・手がしっかり開くようになってきた
・ハサミを使えるようになった
・足の緊張が減った
・踵が着くようになってきた
・体幹が強くなってきた
・歩くのが上手になった
・小走りやジャンプができるようになってきた
・コミュニケーションや会話がスムーズにできるようになってきた
・手がしっかり開くようになってきた
・ハサミを使えるようになった
・ブランコに乗れるようになった
- 2~3歳になっても言葉がほとんど出ない
- 足がクロスして真っ直ぐに歩けない
- 足首が緊張してつま先を伸ばす事が多い
- ハイハイ・歩行など遅れを感じるお子様
- 手に力が入らない、または緊張して運動操作がしにくい
- 言葉が遅くて発達が遅れていると感じる
- 知的能力の遅れがあると感じる
- 成長と共に下肢の緊張が増えてきたと感じる
- 上記の症状を進行させたくない・改善させたいなどのお子様
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