チック
■チック症状の概要
チックとは、思わず発生してしまう素早い身体の動きや発声の事です。
まばたきする、顔をしかめる、急に頭をふるなど、何らかの動きをすることや声を発すること、目的なく同じような不随意運動が素早く発症し、しかも不規則に繰り返される現象(運動チック)や、意図しない声や言葉が突然(時々)繰り返し発っする現象(音声チック)があります。
①チックは、数秒から数分であれば我慢できることもありますが、意識的な努力が必要で、容易なことではありません。
②チック動作の衝動は最終的に抑えられなくなり、チックをコントロールしようとするのが困難で、精神的ストレスがあるときは特に難しくなります。
③チックが起こる前には、その動作に強い衝動が生じます。この衝動は、くしゃみをするときや、かゆいところをかきたくなるときの衝動に似ています。その際、チックが起きる体の部分で緊張が高まります。そこでチック(不随意運動)を起こすと、一時的に落ち着きます。
④ストレスや疲労はチックを悪化させますが、体がリラックスしているときにもチックが出ることもあります。
⑤チックを指摘すると、チックが悪化することがあります。典型的な例では、チックが睡眠中に起こることはなく、協調運動を妨げることもほとんどありません。勉強や仕事に集中しているとき、あるいは不慣れな場所にいるときは、チックが減少することがあります。
⑥重度のチックがある人、特にトゥレット症候群の人の多くは、日常生活に困難を感じており、社会的な場で大きな不安を覚えます。
⑦過去には周囲から敬遠されて隔離されたり、悪魔にとりつかれているとみなされたことさえありました。患者は衝動的、攻撃的、自己破壊的な振る舞いをすることもあります。
⑧重度のチック症またはトゥレット症候群のある小児では、強迫症、ADHD、学習障害などの別の病気も存在する可能性が高くなります。これらの病気は、チックやトゥレット症候群を引き起こす脳の異常から生じると考えられています。しかし、重度のチック症を抱える生活からくる極度のストレスによって、これらの障害が悪化している可能性もあります。
⑨チックは特定の一時点では似たものになる傾向がありますが、時間とともに種類、程度、頻度に変化がみられます。ときには、チックが突然、劇的に始まることもあります。1時間に数回起きたかと思えば、数カ月ほとんど現れないこともあります。
チック症状と以下のような別の病気を合併している場合があります。
注意欠如・多動症(ADHD)
強迫症(OCD)
不安症(分離不安症など)
学習障害
など
■チック症状の原因
はっきりした原因はわかりませんが家族歴(遺伝)の場合が多いと言われていますが、
必ずしも遺伝的要因のみが原因であるわけではなく、環境要因や気質要因が作用することによって現れるとされています。
5人に1人の小児では、ある期間に何らかのチックがみられます。
大きく単純チックと複雑チックがありますが、
単純チックは6歳を中心に、複雑チックは10歳をピークに発症しやすく、いずれもよくなったり悪くなったりを繰り返す場合があります。
最近の傾向ではTVやゲーム、スマホ、タブレット、などのやりすぎによる依存症で絶えず脳が興奮状態にあると考えられています。
チックは女児に比べて男児に3倍多くみられます。
環境要因(家庭・学校・親・兄弟・友人・時間に余裕がない)
気質要因(まじめ、きちょうめん、正義感、短気、など)
ストレス(勉強、英語、ピアノ、スポーツ、人間関係、家庭、学校)
睡眠不足(スマホ、ゲーム、ブルーライト、考え事)
添加物摂取(欧米食、揚げ物、ジュース)
■チック 原因の分類
チックは以下のように分類できます。
◎単純性チックと複雑性チック
単純性チックは…極めて短時間のチック
複雑性チック…より長い時間が続くチック
◎運動チックと音声チック
◎暫定的チック症:運動チックまたは音声チックがみられるが、持続期間が1年以内の場合
◎持続性チック症(慢性チック症):運動チックまたは音声チックの一方だけが1年以上みられる場合
◎トゥレット症候群:運動チックと音声チックの両方が1年以上みられる場合
典型的には暫定的チック症から始まり、ときに持続性チック症やトゥレット症候群に進行します。
≪運動チック≫
瞬き
首振り
顔しかめ
物にさわる
物をける
飛び上がる(ジャンプする)
肩すくめ
口ゆがめ
鼻をぴくぴく
スキップ
爪噛み
≪音声チック≫
咳払い(最も多いと言われている)
鼻鳴らし
汚言症(バカ死ねくそ婆)
舌打ち
のどならし
甲高い奇声
■チック 症状に対しての施術内容
チックは意識的に改善しようと努力することで短時間だけ抑えることができます。
チックは18歳まで(典型的には4歳から6歳まで)に始まり、およそ10~12歳の間に症状が最も激しくなり、青年期に入って減少します。ほとんどのチックはやがてなくなります。しかし、約1%の小児では、成人期までチックが残ります。
一時的に現れることは多くの子どもにあることです。多くの場合には、そのまま軽快します。
多くのチックは自然になくなりますが、チックが長期化した場合、精神内科、心療内科、小児精神科、小児神経科、小児科神経内科などを受診する方が多いです。
治療方法は、経過観察や心理療法、行動療法、精神療法を主とされていますが、治らず悪化すると日常生活が困難になってくると投薬治療がはじまります。
生活環境の整備が大切です。
①安心させる言葉と支援
②カウンセリング
③チックに関する教育
④認知行動療法(習慣逆転法など)
⑤リラクゼーション法
⑥CBIT(チックに対する包括的な行動介入)
※行動療法の一種です。一部の年長児でチックを管理するのに役立ちます。
■チック 見込める効果・期待できる効果や変化
新脳針のポイントとして…
頭頂部、側頭部、額、眉間、目の横など刺鍼してドーパミン神経(A10神経)にアプローチ
その他、環境整備など生活習慣、生活リズム、食生活などカウンセリングを通して、
お話いたします。
【改善例】
・首振りが減少し前を向きやすくなった
・手で顔を支えなくてよくなった。
・のど鳴らしが減った
・鼻をクンクン鳴らすのが減った
・目の瞬きが減った
・頸を感染する動作(不随意運動)が減った
・集中力がついてきた
・筋肉の緊張が緩み、向きづらい方向への力コントロールできるようになってきた。
・異常な動きや運動(不随運動)が減少した。
・薬を減らすことができた。
・正面を向きやすくなった。
・背筋が伸びやすくなった。
・精神的にゆとりが出てきた。
- 勝手に首を振ってしまう。
- のどや鼻をクンクン鳴らしてしまう
- おもわず声が出てします
- 身体に緊張が入り集中力がつかない
- 落ち着きなく異常な動きや運動(不随運動)が出てしまう
- 以上の症状を改善させたい方(お子様)
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